坂元裕二『カルテット』9話 名言集

坂元裕二 脚本『カルテット』 の 第9話の名言、名シーンを纏めてみました!

◎犯罪者

鏡子:真紀ちゃん。

この子は義理の父親の暴力から逃げる為に戸籍を買ったんですよね?
被害者ですよね?
刑事:まぁ大概の犯罪者は自分を被害者と思う事から始まりますけどね。

◎商品名

別府:隣の家の猫ちゃんですね。
すずめ:うちも猫飼いたいですね。
家森:でも留守にしてる間かわいそうでしょ。
真紀:熱帯魚とかどうですか?
すずめ:いいですね。ニモとか。
真紀:ニモかわいいですよね。
別府:かわいいですよね。
家森:ニモって?
別府:ニモですよ!
家森:・・・これは何ですか?
別府:ホッチキスです。
家森:いいえ違います。これの名前はステープラー
家森:これは?
すずめ:肘。
家森:これ!
真紀:バンドエイド。
家森:違う。絆創膏。
ホッチキスは商品名でしょ。
バンドエイドも商品名でしょ。
ポストイットは付箋紙。
タッパーはプラスチック製密閉容器。
ドラえもんは?
別府:猫型ロボット。
家森:ヤザワは?
真紀:矢沢永吉
家森:トイレ詰まった時のパッコンは?
すずめ:・・・
家森:ラバーカップでしょ。
あと君また袖にご飯粒付く。ほら。カピカピ。
すずめ:ごめんなさい。
家森:あの魚の名前はカクレクマノミ
ニモは商品名です。本当の名前で呼んで。

◎別荘

すずめ:ここ無かったらカルテット出来ないって訳じゃないし。
家森:それぞれ安いアパート借りて。
すずめ:私も仕事始めたし。
真紀:私も仕事増やします。
家森:僕も就職するから。
別府:それじゃあそっちが本業になっちゃいますよ?
すずめ:・・・いいんじゃないですか?
別府:よくありません。
仕事やバイトが優先になってシフトがあるからって
本来やりたかったことが出来なくなった人を僕はたくさん見てきました。
家森:でも、このままだと将来本当にキリギリスになっちゃって。
真紀:飢え死にしちゃって。
すずめ:孤独死しちゃって。
家森:僕たちもうそろそろ社会人としてちゃんとしないとね。
別府:ちゃんとした結果が僕です。
「ちゃんと練習しようよ。」

「ちゃんと楽譜見ようよ。」
子供ヴァイオリン教室の頃から僕周りの子達に言ってたんです。
その頃ちゃんとしてなかった子たちは今世界中で活躍してます。
ちゃんとしようよばっかり言ってた僕は今。。
飢え死に上等。孤独死上等じゃないですか。
僕たちの名前はカルテットドーナツホールですよ。
穴が無かったらドーナツじゃありません。
僕は皆さんのちゃんとしてない所が好きなんです。
たとえ世界中から責められたとしても僕は全力で皆を甘やかしますから。
家森:確かに穴がなくなったらね。
すずめ:揚げたパンですね。
真紀:「カルテット揚げパン」は嫌ですね。
別府:少し時間を下さい。僕がこの別荘を守りますから。

 

◎大二郎

有朱:ここのお店って大二郎さんがオーナーなんでしょ?
大二郎:二代目だけどね。
有朱:すごいですよね。
場所もいいし。土地も広いし。
大二郎さん肩幅も広いし。
大二郎:そうかな?
有朱:やっぱり広ーい!
・・・なんか疲れちゃった。
真紀:何だろう?
すずめ:猫です。猫。
有朱:なんか。最近寂しくって。。
すずめ:雨に濡れた犬です。
有朱:あのね、大二郎さん。
すずめ:虎です。
有朱:大二郎さん。私。
大二郎:君何してんの?
有朱:ん?
そういうのやめてくれる?
有朱:ん?
大二郎:僕ママのこと愛してるんで。

◎アリス

有朱:多可美さん。どうもありがとう。
多可美:いいえ。
有朱:多可美さんだーいすき。
真紀さん。私のこと忘れないでね。
真紀:多分、忘れられません。
有朱:家森さん。いつスキー連れて行ってくれるんですか?
家森:こっちから連絡します。
有朱:えっとー。。
別府:別府です。
有朱:別府さん!大好き!
有朱:すずめさん。私と組んで何か大きいこと。。
すずめ:(首を振り嫌がる)
有朱:そう?そうですか。
不思議の国に~連れてっちゃうぞ~!
アリスでした!じゃあね!バイバイ!
家森:淀君
真紀:楊貴妃

◎すずめ 仕事先

うちパソコン使えるの私だけだから。
たぶんもう少しで乗っ取れると思う。

 

◎社会人

真紀:決まった仕事ってノクターンなんですか?
家森:うん。有朱ちゃんの代わりにホールに立つの。
これで僕もまともな社会人です。
すずめ:家森さんはまず、ノーパンやめたほうがいいと思いますよ。
家森:じゃあ聞きますけどね。
パンツだけ履いてる人とパンツだけ履いてない人どっちがまともな社会じ。。
別府:どっちもまともじゃないですよ。
家森:ねぇ。。

◎ことわざ

家森:仕事と趣味両立すればいいじゃない。
別府:でも、カルテットドーナツホールとしての夢だって。
真紀:咲いても、咲かなくても花は花ですよ。
私の考えたことわざです。
すずめ:起きても、寝てても生きてる
別府:辛くても、苦しくても心
すずめ:でも一度でいいから大きなホールで演奏してみたいですね。

 

◎すずめ 信じる

裏切ってないよ。

人を好きになることって絶対裏切らないから。
知ってるよ。真紀さんが皆のこと好きなことぐらい。
絶対それは嘘のはずないよ。
だってこぼれてたもん。
人を好きになるって勝手にこぼれるものでしょ?
こぼれたものが嘘なわけないよ。
過去とか。。そういうのなくても音楽やれたし。
道で演奏したら楽しかったでしょ?
真紀さんは奏者でしょ?
音楽は戻らないよ。
前に進むだけだよ。
一緒。
心が動いたら前に進む。
好きになった時、人って過去から前に進む。
私は真紀さんが好き。
今、信じて欲しいか、信じて欲しくないか。
それだけ言って。

◎スターシップvsゴースト

家森:別府君この映画いつになったら面白くなるの?
すずめ:宇宙出てこないですね。
真紀:幽霊はどこにいるんですか?
別府:だから、そういうのを楽しむ映画なんです。

 

◎家森 スイッチ

2種類ね。いるんだよね。
人生やり直すスイッチがあったら押す人間と押さない人間。
僕はね、もう押しません。
ねえなんで押さないと思う?
みんなと出会ったから。

◎音楽

真紀:ラジオ切ってもらっていいですか?
刑事:長旅になりますよ?
真紀:頭の中に思い出したい音楽がたくさんあるんです。