坂元裕二『カルテット』1話 名言集


坂元裕二 脚本『カルテット』 の 第1話 を振り返っていきたいと思います!

第1話の 名言、名シーンを纏めてみました!

 

◎軽井沢 行の車内

真紀:昨夜緊張してなかなか眠れなくて。

動画見ちゃったら余計眠れなくなって。
カモの赤ちゃんが排水溝に次々と落ちて行って。
家森:もっと元気の出るもの見ないと。
真紀:そう思って プレミアリーグ オウンゴール10連発というのを見たら、、

家森:なんでスーパーゴール見なかったんですか?

 

◎すずめの口癖

すずめ:みぞみぞ してきた。
家森 :みぞみぞ って?
すずめ:みぞみぞ することですよ。

 

◎唐揚げレモン論争

家森:ねぇねぇねぇねぇ、君たち何してるのですか?
すずめ:唐揚げ食べるのですが。
家森:これ、これ!

すずめ:レモン。
家森:今君たちなんで唐揚げにレモンしたの?
すずめ:なんで?唐揚げはレモン。
家森:人それぞれ。
すずめ:ん??

別府:ん??

家森:人それぞれ。
すずめ:ここにレモンが、、、
家森 :それは個々にさ、自分たちのさらに取り分けた後に、個々にかける為に置いたんじゃないか。
すずめ:じゃないか(笑
家森:唐揚げには「レモンするよ」って人と、「レモンなんかしないよするわけないでしょ」って人がいるじゃないか。
別府:かけたほうがおいしいですよ。
家森:まずカリカリ度が減るよね。
別府:かけたほうが健康にいいですし。
家森:唐揚げ食べるって時点で健康の事は一旦脇に置いてあるじゃないか。
すずめ:かけたほうが美味しいじゃないか(笑
家森:違う違う。僕が言いたいのは、、
すずめ:レモンぐらいで怒らなくていいじゃないか(笑

別府:今後気を付けますからレモンぐらいで。
真紀:レモンぐらいってことはないと思うんですが、
家森:マキさんレモンしない派ですか?
真紀:するしないというより今大事なのはそこじゃないと思うんですけど。
別府:何ですか?
真紀:どうしてかける前に聞かなかったんですか?
家森:そう!それ!そのこと!唐揚げにレモンかけたい人がいるのは当然です。

ダメって言ってるわけじゃないよ。
真紀:「レモンかけますか?」 なぜその一言がなかったのかと家森さんは。
家森:そのこと!別府君唐揚げは洗える?
別府:洗えません。
家森:レモンするってことはさ、不可逆なんだよ。
別府:不可逆?
家森:二度と元には戻れないの。
別府:すいません。かけますかって聞けばよかったんですね?
家森、真紀:(首をかしげる
別府:違うんですか?
家森:レモンするかどうか聞くって文化にはさ。
すずめ:文化?
家森:二つの流派があって。
別府:流派?
家森:(真紀に)わかりますよね?
真紀:わかります。
家森:君たちレモンかけるとき聞くとしてなんて聞く?
別府:レモンかけますか?
家森:「あ、はい。」 こうなるでしょ?

「レモンかけますか?」 「あ、はい。」

かけるの当たり前みたいな空気生まれて全然大丈夫じゃないのに

「あ、大丈夫。」ってなるでしょ。これ脅迫ですよ。こっち防戦一方です。
別府:どういえばいいですか?
真紀:レモンありますね。
家森:レモンありますよ。 こういうの。
すずめ:ちょっと、意味が分からないじゃないか(笑
家森:君、僕のこと馬鹿にしてる?
すずめ:馬鹿になんかしてないじゃないか(笑
家森:なんか、ビオリストは器が小さいみたいな。
真紀:家森さん。お気持ちはわかりますが唐揚げを見てください。冷え始めています。
家森:ごめんなさい。礼しました。食べましょう。

全員:いただきます。

 

◎真紀 夫の好きになったところ

真紀:彼、平熱が7度2分あるんです。
すずめ:平熱高いから好きになったんですか?
真紀:平熱高いと、ここ(うなじ)からちょっといい匂いがするんです。

 

◎家森 バイト先で

客:あら、店長さんがシャンプーしてくださるの?
家森:いえ、自分アシスタントです。
客:ごめんなさい、30代に見えたから。
家森:35です。バイトリーダーです。

 

◎車にペイント中の会話

真紀:昨夜あまり眠れなくて。
家森:また何か動画見たんでしょ?
真紀:イチロー選手のエラー動画集っていうのを。
家森:珍しいもの見つけましたね。

 

◎買い出しの途中

家森:あれ?バディーソープ買ったっけ?
別府:え?
家森:バディーソープ切れてたよね?
別府:買いましたよ。
すずめ:何をですか?(笑
家森:ん?バディーソープ・・・何?
すずめ:なんでもないです(笑 バディーソープ買いましたよ。

 

◎ベンジャミンのピアノ演奏中

有朱:土日って暇なんです。初めはみんな感動して泣いてたんですよ。
私もすっごい泣けて気持ちよかったんですけど。
「余命9ヶ月のピアニスト」言い始めてから1年たってて。
家森:そうなんだ。
有朱:でも、こういう人辞めさせちゃったらお店が炎上しちゃうじゃないですか。
家森:そういうものなんだ。
有朱:私、元地下アイドルなんですけど、しょっちゅう炎上してました。
真紀:目が笑ってないからかな?

 

◎ベンジャミン

音楽ってのはな、真面目にやるなよ?遊べよ!
PLAY(演奏)はPLAY(遊ぶ)なんだよ。わかるな?


◎気乗りしない練習前の会話

別府:またあそこのフードコートで演奏できるか聞いてみますね。
真紀:いつか、イオンモールで演奏出来たらいいですね。

 

◎みかんつめつめゼリー

家森:え?スズメちゃん何食べてるの?
すずめ:みかんつめつめゼリー。
家森:僕の。
すずめ:え?
家森:え?じゃなくて僕のミカンつめつめゼリー。
すずめ:え?これは真紀さんのです。
家森:楽しみにしてたのに。
すずめ:真紀さんのですって!真紀さん買ってましたもん。
あっ真紀さんが家森さんの食べたんじゃないですか?
家森:いやいや、真紀さんが食べたとしても僕が食べてない以上
君は買っていない以上それは僕のってことだよね。
すずめ:真紀さんのですって。
家森:じゃあ僕のは?
すずめ:マキさんが食べました。

 

◎余命

別府:あの人は好きな音楽続けたかっただけなんです。
ついていい嘘だってあると思うんですよね。
真紀:余命何ヶ月ってついていいウソなんですか?

 

◎家森 壁に画鋲

あの人(ベンジャミン)の部屋ポスター貼ってあったじゃん。テープで。
はがれてたでしょ。躊躇なく壁に画鋲 刺したりできないんだよ。
僕は別府君とはまた立場が違ってさ、あっち側だからわかるんだよ 僕も。
画鋲も刺せない人間が音楽続けていくためには嘘ぐらいつくだろうなって。

 

◎思いやり 同情

別府:もっと他にやり方があったんじゃないですか?
真紀:やり方?
別府:もっと思いやりがある、、
真紀:思いやり?同情ってことですか?
家森:同情を悪い言葉かのように使うのは違うと思いますよ。

 

◎真紀 アリとキリギリス

私たち、アリとキリギリスのキリギリスじゃないですか。
音楽で食べていきたいって言うけど答えでてると思うんですよね。
私たち好きなことで生きていける人にはなれなかったんです。
仕事にできなかった人は決めなきゃいけないと思うんです。
趣味にするのか、それでもまだ夢にするのか。
趣味にできたアリは幸せだけど、夢にしちゃったキリギリスは泥沼で。
ベンジャミンさんは夢の沼に沈んだキリギリスだったから嘘つくしかなかった。
そしたらこっちだって奪いとるしかなかったんじゃないですか?

 

◎夫婦って、、

真紀:夫も唐揚げが好きなんです。
別府:夫さんはどっちはですか?唐揚げにレモン。
真紀:結婚して三年になるんですけど結婚前がそんなに長くなかったから。

どんなご飯が好きなのかな?っていつも探りながらご飯作ってたんですよね。

ある時、たまに脂っこいのもいいかと思って唐揚げつくったんです。
そしたら今までにないぐらい「おいしい、おいしい」って食べてくれて
それから唐揚げがうちの定番メニューになったんです。
それで一年前のことなんですけど、本郷においしい居酒屋さんがあって
友達の悩み相談でいったら、たまたま彼も会社の後輩と一緒にいたんです。
彼、唐揚げを注文してました。
声掛けたら照れるかな?と思って迷ってたらその後輩の人が彼に聞いたんです。
「レモンかけますか?」って そしたら彼
「いい 俺レモン好きじゃないから」って
でも私、二年間ずっと彼の食べる唐揚げにレモンかけてたんですよね。
目の前で私、ずっとレモンかけてたのに彼、二年間一度もそんなこと言わなくて
あれ?と思って。
家森:それはあれじゃないですか?夫さんの優しさ。
別府:ですよね。気遣いっていうか。
真紀:優しさ?気遣いなんですか?
いらなかったな。許せなかったです。
家森:唐揚げにレモンぐらいで。
真紀:夫婦じゃなかったんだ って思いました。
夫婦って何なんだろう?って思いました。
夫婦って「別れられる家族」 なんだと思います。

 

◎真紀 3つの坂

人生には3つ坂があるんですって
上り坂 下り坂 まさか

絶対なんてないんです。人生ってまさかのことが起きるし、
起きたことはもう元には戻らないんです。
レモンかけちゃった唐揚げみたいに。

 

 

◎幹夫

愛してるよ。愛してるけど好きじゃない。

 

◎ベンジャミン ドーナッツ

音楽ってのはドーナツの穴のようなものだ。
何かが欠けてるやつが奏でるから音楽になるんだよね。

 

紫式部 高級ティッシュ

すずめ:1箱1600円の超高級ティッシュです。
家森さん花粉症だからティッシュに命かけてて、誰にも使わせないんです。

どうぞ今のうちに。
真紀:開いてないですよ。怒られるんじゃないですか?
すずめ:怒られちゃいそうですよね。
1つだけ。1枚だけ。
真紀:1枚抜いたら2枚出ますね。
すずめ:2人ですから。
真紀:2人分取ったら3人分出てくるんじゃないですか。
すずめ:追い詰められた連続殺人犯みたいですね。

真紀:ちゃんとしまっておかないと家森さんに怒られます。
すずめ:怒られますかね?
真紀:さかむけ肘まではがされます。

 

◎すずめ いい天気

どうして曇ってると天気悪いっていうんですかね?
良いも悪いも曇りは曇りですよね。
私は青空より曇った空のほうが好きです。