坂元裕二『カルテット』最終話 名言集

坂元裕二 脚本『カルテット』 の 最終話の名言、名シーンを纏めてみました!

◎真紀 灰色

もう私がヴァイオリンを弾いても前みたいに聞いてもらえないと思うんです。
週刊誌で見た犯人が弾くモーツァルト
疑惑の人が弾くベートーヴェン
それじゃ楽しんでもらえないですよね。
私が弾く音楽はこれから先、全部灰色になると思うんです。
もうあの中には戻っちゃいけないなって。
それぐらいね、眩しい時間だったんです。

 

◎椅子取り

別府:肉の日のキャンペーンです。
大橋さんは人間役ですよ。
大橋:こんな格好じゃ演奏できません。
家森:鶏と代わりましょうか?
すずめ:豚と代わりましょうか?
大橋:こんな低レベルな仕事だとは思わなかったです。
すずめ:大丈夫ですよ。もっとすごいのやったことあるから。
家森:よろしく頼ムール貝
別府:時すでに。。
大橋:恥ずかしいと思わないんですか?
皆さん、椅子取りゲームで負けたのに座ってるフリしてるだけですよね?

◎寂

別府:ごめんなさい。肉の日の仕事しか持ってこれなくて。
家森:しょうがないよ僕ら顔出せないわけだし。
すずめ:じゃ。勉強あるんで。
家森:僕も仕事行ってきます。
別府:練習は?
家森:仕事もないのに?
いいな。無職の人は気楽で。
すずめ:いってらっしゃーい。
別府:じゃあ夜練習。。
すずめ:今晩は徹夜しないと試験に間に合わないんで。
別府:徹夜?
すずめちゃんに似合うのは「二度寝」。
すずめ:3人で音出しても寂しくなるだけですよ。

 

◎コロッケ

家森:コロッケデートか。
真紀さん幸せしかない顔してたね。
すずめ:歩きながらコロッケ食べたら誰だって幸せしかない顔になります。
家森:だってもう半年以上たってるんだよ?
すずめ:じゃあ家森さんもコロッケデートすればいいじゃないですか。
家森:すずめちゃんコロッケデートしてくれるの?
幸せしかないな。
すずめ:別府さん。ご飯食べないんですか?
家森:ダメだ。司くんもコロッケデートシンドロームだ。
すずめ:別府さん。
別府:解散しましょうか。
僕たち解散しましょ。
家森:そんなにコロッケデートがしたいんなら。。
すずめ:皆でコロッケ買ってしましょうよ。
別府:真紀さんはもう帰ってこないと思います。
仕事もないし。これ以上続けても意味がありません。
すずめ:帰ってきますよ。
別府:真紀さんはもうキリギリスじゃなくなったんです。
真紀さんは人生を何回も変えてきた人です。
帰ってこないんじゃなくてもう違う道を歩いてるんだと思います。
すずめ:そんなのこんな写真だけで?
別府:バカ!
すずめ:え?なんですか?
別府:自分に言ったんです。
すずめちゃんは最近あんま寝ないし。
諭高さんは週7日働いてるし。
もうカルテットなくても大丈夫じゃないですか。
2人だって違う道歩いてるじゃないですか。
僕だけがずっと同じ場所に立ったままです。
僕も早く自分の中のキリギリス殺します。

◎すずめ 約束

道が違うなら。。
違う道歩いてるならこのヴァイオリンはどうするんですか?
私、真紀さんから預かっててって言われたんです。
一緒に待ってるねって約束したんです。
解散したいならすればいいです。
でもこのヴァイオリン真紀さんに返してからにしましょ。

◎コロッケと弁護士

家森:あれ見ましたよ。
ね、司くん。写真ね。
真紀:写真って?
すずめ:コロッケデートですよ。
真紀:あれデートじゃありません。
弁護士さんにご相談してたのをあんな風に。
別府:あー。ですよね。
家森:司くん安心しちゃダメだよ。
コロッケと弁護士だよ?
これ足しちゃったらもう地球上に勝てるもん無いよ?
真紀:そういうのでは全然無いので。
別府:ですって。

◎タイミング

家森:真紀さんのせいじゃありませんよ?
1年前にもこんな風にして話してたじゃないですか。
好きなことを趣味にするのか夢にするのか。
趣味にできたら幸せだけど夢にしたら泥沼で。
ちょうど今その時が来たんだと思います。
夢が終わるタイミング。
音楽を趣味にするタイミングが向こうから来たんです。
別府:僕は、この1年無駄じゃなかったなって思います。
夢は必ず叶うわけじゃないし、諦めなければ叶うわけでもないし。
だけど、夢見て損することはなかったなって。
1つもなかったんじゃないかなって思います。
すずめ:休みの日に皆で集まって道で演奏するのもいいんじゃないですか?
誰が聞いてても聞いてなくても私たちが楽しければ。

◎コンサート

真紀:皆わかってませんね。私、「偽 早乙女真紀」ですよ?
疑惑の美人ヴァイオリニストですよ?
有名人なんですよ?
「偽早乙女真紀」としてステージに立てばこれくらいのホール満席にできます。
ずっと話してたじゃないですか。
いつか大きなステージで大きなホールで演奏したいねって。
今ならカルテットドーナツホールの夢が叶えられます。
家森:そういうことしても真紀さん自分をさらし者にするっていうか。
別府:好奇の目で見られるだけですよ。
真紀:いいじゃないですか。
さらし者でも好奇の目でも。
そんなの私なんでもありません。
別府:でもたとえそれで人が集まったとしても。
家森:その人達は音楽を聴きにくる人じゃないし。
すずめ:届く人には届くんじゃないですか?
その中で誰かに届けばいいんじゃないですか?
1人でも。2人でも。
私も一応、「元嘘つき魔法少女」です。
昔はまぁまぁ有名だったのでお客さん集める役にちょっとは立つかもしれません。
別府:それだったら僕も一応「別府ファミリー」のその他1名です。
そういう意味では有名です。
家森:僕も一応「Vシネ」出てました。
別府:やりますか!
家森:やるしかないね。
すずめ:やっちゃいましょうか!
真紀:はい!

◎悪名

大二郎:真紀さんって色々言われてるけど無実なんだよね?
多可美:当たり前でしょ。ね?
家森:どうなんでしょうね?

 

客:ねぇ。あの女って軽井沢にいるんでしょ?
すずめ:はい?
客:ヴァイオリンの。
義理の父親殺したかもしれないって女。
すずめ:はいはい。
なんか骨付きカルビかじりながら電柱蹴とばして歩いてるらしいですよ。

 

◎手紙

初めまして。

私は昨年の冬、カルテットドーナツホールの演奏を聴いたものです。
率直に申し上げ、酷いステージだと思いました。
バランスが取れてない。ボーイングが合ってない。選曲に一貫性がない。
というより一言で言って皆さんには奏者として才能がないと思いました。
世の中に優れた音楽が生まれる過程でできた余計なモノ。
皆さんの音楽は、煙突から出た煙のようなものです。
価値もない。意味もない。必要ない。記憶にも残らない。
私は不思議に思いました。
この人たち煙のくせに何のためにやってるんだろう?
早く辞めてしまえばいいのに。
私は5年前に奏者を辞めました。
自分が煙であることにいち早く気づいたからです。
自分のしていることの愚かさに気づきすっぱりと辞めました。
正しい選択でした。
本日またお店を訪ねたのは皆さんに直接お聞きしたかったからです。
どうして辞めないんでか?煙の分際で。続けることに一体何の意味があるんだろう。
この疑問はこの1年間ずっと私の頭から離れません。
教えてください。
価値はあると思いますか?
意味はあると思いますか?
将来があると思いますか?
なぜ続けるんですか?
なぜ辞めないんですか?

なぜ?教えてください。お願いします。

◎有朱 

多可美さーん。大二郎さーん。

人生ちょろかった!

◎唐揚げ パセリ

全員:いただきまーす。
家森:ねえねえねえ君たち。
別府:小皿に(レモン)絞りましたよ。
すずめ:本体にはかけてません。
家森:違う違う違う。見て。
すずめ:ん?
家森:見てー。これなんだろう?
すずめ:パセリ。
家森:そうパセリ。
すずめ:うん。
別府:パセリがどうかしましたか?
家森:あるよね?パセリ。
別府:・・・あんまり好きじゃないんですよね。
すずめ:唐揚げ食べたいから。
別府:諭高さん。パセリぐらいで。。
真紀:パセリぐらいってことは。。
家森さんが今言ってるのは好き嫌いのことじゃないと思うんです。
家森さんが言ってるのは「パセリ見ましたか?」と。
パセリ確認しましたか?
家森:パセリがある時と、ない時。
ある。ない。ある。ない。ある。ない。
どう?
寂しいでしょ?ないと殺風景でしょ?
この子達言ってるよね?
「ここにいるよー」って。
すずめ:どうすればよかったんですか?
家森:心で言うの。
真紀:サンキューパセリ。
家森:サンキューパセリ。
食べても食べなくてもいいの。
ここにパセリがいることを忘れちゃわないで。
すずめ:あっ。
別府:あっ。
すずめ:パセリありますね。
別府:パセリきれいですね。
別府&すずめ:サンキューパセリ。

 

坂元裕二『カルテット』9話 名言集

坂元裕二 脚本『カルテット』 の 第9話の名言、名シーンを纏めてみました!

◎犯罪者

鏡子:真紀ちゃん。

この子は義理の父親の暴力から逃げる為に戸籍を買ったんですよね?
被害者ですよね?
刑事:まぁ大概の犯罪者は自分を被害者と思う事から始まりますけどね。

◎商品名

別府:隣の家の猫ちゃんですね。
すずめ:うちも猫飼いたいですね。
家森:でも留守にしてる間かわいそうでしょ。
真紀:熱帯魚とかどうですか?
すずめ:いいですね。ニモとか。
真紀:ニモかわいいですよね。
別府:かわいいですよね。
家森:ニモって?
別府:ニモですよ!
家森:・・・これは何ですか?
別府:ホッチキスです。
家森:いいえ違います。これの名前はステープラー
家森:これは?
すずめ:肘。
家森:これ!
真紀:バンドエイド。
家森:違う。絆創膏。
ホッチキスは商品名でしょ。
バンドエイドも商品名でしょ。
ポストイットは付箋紙。
タッパーはプラスチック製密閉容器。
ドラえもんは?
別府:猫型ロボット。
家森:ヤザワは?
真紀:矢沢永吉
家森:トイレ詰まった時のパッコンは?
すずめ:・・・
家森:ラバーカップでしょ。
あと君また袖にご飯粒付く。ほら。カピカピ。
すずめ:ごめんなさい。
家森:あの魚の名前はカクレクマノミ
ニモは商品名です。本当の名前で呼んで。

◎別荘

すずめ:ここ無かったらカルテット出来ないって訳じゃないし。
家森:それぞれ安いアパート借りて。
すずめ:私も仕事始めたし。
真紀:私も仕事増やします。
家森:僕も就職するから。
別府:それじゃあそっちが本業になっちゃいますよ?
すずめ:・・・いいんじゃないですか?
別府:よくありません。
仕事やバイトが優先になってシフトがあるからって
本来やりたかったことが出来なくなった人を僕はたくさん見てきました。
家森:でも、このままだと将来本当にキリギリスになっちゃって。
真紀:飢え死にしちゃって。
すずめ:孤独死しちゃって。
家森:僕たちもうそろそろ社会人としてちゃんとしないとね。
別府:ちゃんとした結果が僕です。
「ちゃんと練習しようよ。」

「ちゃんと楽譜見ようよ。」
子供ヴァイオリン教室の頃から僕周りの子達に言ってたんです。
その頃ちゃんとしてなかった子たちは今世界中で活躍してます。
ちゃんとしようよばっかり言ってた僕は今。。
飢え死に上等。孤独死上等じゃないですか。
僕たちの名前はカルテットドーナツホールですよ。
穴が無かったらドーナツじゃありません。
僕は皆さんのちゃんとしてない所が好きなんです。
たとえ世界中から責められたとしても僕は全力で皆を甘やかしますから。
家森:確かに穴がなくなったらね。
すずめ:揚げたパンですね。
真紀:「カルテット揚げパン」は嫌ですね。
別府:少し時間を下さい。僕がこの別荘を守りますから。

 

◎大二郎

有朱:ここのお店って大二郎さんがオーナーなんでしょ?
大二郎:二代目だけどね。
有朱:すごいですよね。
場所もいいし。土地も広いし。
大二郎さん肩幅も広いし。
大二郎:そうかな?
有朱:やっぱり広ーい!
・・・なんか疲れちゃった。
真紀:何だろう?
すずめ:猫です。猫。
有朱:なんか。最近寂しくって。。
すずめ:雨に濡れた犬です。
有朱:あのね、大二郎さん。
すずめ:虎です。
有朱:大二郎さん。私。
大二郎:君何してんの?
有朱:ん?
そういうのやめてくれる?
有朱:ん?
大二郎:僕ママのこと愛してるんで。

◎アリス

有朱:多可美さん。どうもありがとう。
多可美:いいえ。
有朱:多可美さんだーいすき。
真紀さん。私のこと忘れないでね。
真紀:多分、忘れられません。
有朱:家森さん。いつスキー連れて行ってくれるんですか?
家森:こっちから連絡します。
有朱:えっとー。。
別府:別府です。
有朱:別府さん!大好き!
有朱:すずめさん。私と組んで何か大きいこと。。
すずめ:(首を振り嫌がる)
有朱:そう?そうですか。
不思議の国に~連れてっちゃうぞ~!
アリスでした!じゃあね!バイバイ!
家森:淀君
真紀:楊貴妃

◎すずめ 仕事先

うちパソコン使えるの私だけだから。
たぶんもう少しで乗っ取れると思う。

 

◎社会人

真紀:決まった仕事ってノクターンなんですか?
家森:うん。有朱ちゃんの代わりにホールに立つの。
これで僕もまともな社会人です。
すずめ:家森さんはまず、ノーパンやめたほうがいいと思いますよ。
家森:じゃあ聞きますけどね。
パンツだけ履いてる人とパンツだけ履いてない人どっちがまともな社会じ。。
別府:どっちもまともじゃないですよ。
家森:ねぇ。。

◎ことわざ

家森:仕事と趣味両立すればいいじゃない。
別府:でも、カルテットドーナツホールとしての夢だって。
真紀:咲いても、咲かなくても花は花ですよ。
私の考えたことわざです。
すずめ:起きても、寝てても生きてる
別府:辛くても、苦しくても心
すずめ:でも一度でいいから大きなホールで演奏してみたいですね。

 

◎すずめ 信じる

裏切ってないよ。

人を好きになることって絶対裏切らないから。
知ってるよ。真紀さんが皆のこと好きなことぐらい。
絶対それは嘘のはずないよ。
だってこぼれてたもん。
人を好きになるって勝手にこぼれるものでしょ?
こぼれたものが嘘なわけないよ。
過去とか。。そういうのなくても音楽やれたし。
道で演奏したら楽しかったでしょ?
真紀さんは奏者でしょ?
音楽は戻らないよ。
前に進むだけだよ。
一緒。
心が動いたら前に進む。
好きになった時、人って過去から前に進む。
私は真紀さんが好き。
今、信じて欲しいか、信じて欲しくないか。
それだけ言って。

◎スターシップvsゴースト

家森:別府君この映画いつになったら面白くなるの?
すずめ:宇宙出てこないですね。
真紀:幽霊はどこにいるんですか?
別府:だから、そういうのを楽しむ映画なんです。

 

◎家森 スイッチ

2種類ね。いるんだよね。
人生やり直すスイッチがあったら押す人間と押さない人間。
僕はね、もう押しません。
ねえなんで押さないと思う?
みんなと出会ったから。

◎音楽

真紀:ラジオ切ってもらっていいですか?
刑事:長旅になりますよ?
真紀:頭の中に思い出したい音楽がたくさんあるんです。

 

坂元裕二『カルテット』8話 名言集

坂元裕二 脚本『カルテット』 の 第8話の名言、名シーンを纏めてみました!

◎夢の話

すずめ:何か楽しい話でもしましょうよ。
真紀:私昨日の夜、面白い夢見たんですけど!
私たち大劇場のステージで演奏することになったんですけど、

いざ行ってみると何故か空中ブランコやることになってて

「うわー!」とかなっててすごい大変だったんですよ!
すずめ・別府:へぇー。
別府:そういえば僕も面白い夢見ました。
ある日突然4人の体が入れ替わっちゃうんです。
真紀・すずめ:へぇー。
すずめ:私も昨日…
家森:ちょっとちょっとちょっと。
君たち一体何の話をしてるのですか?
夢の話じゃないでしょうね?
すずめ:夢の話です。
家森:真紀さん。人の夢の話聞いてなんて答えます?
真紀:へぇー。
家森:すずめちゃん?
すずめ:へぇー。
家森:人の夢の話聞いても「へぇー」としか答えられないでしょ。
「へぇー」からは何も生まれませんよ?「へぇー」を生まないで。

 

◎好き

別府:前もそのコーヒー牛乳飲んでましたよね?
好きなんですか?
すずめ:あー。はい。
好きだってことを忘れるくらいいつも好きです。

◎すずめ ご飯

なんでお昼ごはんは「お昼」って言うのに
朝ごはんは「お朝」夜ご飯は「お夜」って言わないんでしょうね?

 

◎家森 便座

冷たい便座って寿命縮むよね。

◎5文字しりとり

すずめ:家森さん、バイト見つかりました?
家森:すずめちゃんって前に別府君とキスしてたよね?
すずめ:なんで話逸らすんですか?
家森:別府君ってでも真紀さんのこと好きだよね?
真紀さんお離婚しちゃったしピンチじゃない?
すずめ:一緒にバイト探しましょうよ。
家森:5文字しりとりする?「かたおもい」
すずめ:いいんです。
家森:あっいいんだ。

すずめ:「す」ですよ。「す」

 

◎性格

家森:真紀さん、晴れてお離婚したしもう火照りまくりじゃないですか。
別府君とかってどうですか?相手として。
真紀:家森さんこそ好きな人いないんですか?
家森:僕は女性を好きにならないようにしてるんで。
真紀:なんでですか?
家森:向こうが僕を好きになる確率が極めて低いからです。
真紀:家森さん自分のことわかってたんですね。
家森:わかりすぎてるからこそのこの性格です。

 

◎査定

圭:高崎に戻ってきたらいいじゃない。メンバーのこと?
別府:まぁ。
圭:わかんないんだけどさ。

ちょっとその人たち「ダメな人」って言われるところあると思うんだよね。
ほら、無職だったりするといろいろ言われるでしょ。
そういう「クズ」とか「ダメ人間」って言われる人達って。
別府:え?誰が言ってるの?
圭:いや、そういう風に言う人いるじゃない?
別府:今俺に言ってるのは圭だけど?
人を査定しに来たの?どういう資格で?

◎ちょっとだけ頑張る

すずめ:私の好きな人には好きな人がいて、
その好きな人も私は好きな人で。うまくいくといいなぁって。
根本:君の好きはどこ行くの?
すずめ:あー。。
根本:置き場所に困らないのかね?
すずめ:私の好きはその辺にごろごろしてるっていうか。
寝っ転がってて。それでちょっとだけ頑張る時ってあるでしょ?
住所をまっすぐ書かなきゃいけない時とか。
エスカレーターの下りに乗る時とか。
バスを乗り間違えないようにする時とか。
根本:卵パックをかごに入れる時とか。
すずめ:白い服着てナポリタン食べる時。
そういうね、時にね、その人がいつもちょっといるの。
いてエプロン掛けてくれるの。そしたらちょっと頑張れる。
そういう好きだってことを忘れるくらいの好き。変かな?
根本:眩しいね。

◎夢の話

すずめ:家森さん。もしかして真紀さんのこと好きなんですか?
家森:僕は好かれたいだけで、人を好きにはなりません。
すずめ:いい物件紹介しますよ。はい。
家森:君、僕を追い出そうとしてる?
すずめ:私は私でアパート借りようと思ってるんです。
もちろんカルテットは続けますけど、独立しようかなーって。
家森:ここあるじゃない。
すずめ:別府さんの負担になってるんですよ。
家森:へぇー。
すずめ:私夢の話してませんけど?
家森:夢の話でしょ?片思いって1人で見る夢でしょ?
すずめちゃんがここを出たいのはさぁ、
真紀さんを見てる別府君を見てるのが辛いからじゃないの?
すずめ:へぇー。
家森:両思いは現実。片思いは非現実。
そこには深い河が。。
すずめ:協力してください。二人がうまくいくように。

 

◎SAJ

家森:興味のない人からの告白って夢の話と同じでしょ?
「へぇー」でしょ?
別府君に告白されても真紀さん困ると思うよ?
SAJの三段活用になりますよ。
すずめ:SAJ?なんですか?
家森:好きじゃない人から告白されたときはどうする?
告白して玉砕しちゃったときはどうする?
君ちょっと告白して。
すずめ:・・・好きです。
家森:ありがとう。
こういうしかないでしょ?
興味ない人に告白されても。
すずめ:返事になってないですよね?
家森:返事したらダメだもん。
へぇーって言ったら傷つけちゃうでしょ。
「好きです」には「ありがとう」
すずめ:それがSA Jは?
家森:好きです。
すずめ:ありがとう。
家森:あー。。冗談です。
これ。このJでSは無かったことになるから。
すずめ:無かったことになるかな?
家森:事にしてみんな生きてるの。

◎真紀 出会い

2人で出会ってたらまた違ってたかもしれないけど。
私たちは4人で出会ったじゃないですか。
このまま皆と一緒にいたいんです。
「死ぬなら今かな。」ってくらい今が好きです。

 

坂元裕二『カルテット』7話 名言集

坂元裕二 脚本『カルテット』 の 第7話の名言、名シーンを纏めてみました!

◎ちょっと

真紀:頭打ったりしてない?
幹夫:ちょっと転んだだけ。
真紀:ちょっとが危ないんだよ。
スマホだってコップだってちょっと落としただけで割れる時あるじゃない。
「転んだだけ」って言う人って大抵転んでないよね?

 

◎離婚届

幹夫:真紀ちゃんあれってまだだよね?
真紀:え?
幹夫:まだ役所に持って行ってないよね?
真紀:うん。
幹夫:離婚届ってさ、東京の夫婦が軽井沢でも出せんのかな?
いや微妙だよね。
長野で婚姻届け出した夫婦が香川で離婚届出したら
うどんかそばでって、、ならないか。

 

◎好き

真紀:さっきほどかなかったの怒ってる?
すずめ:すごく怒ってます。
見捨てられた感100です。
真紀:ごめんなさい。
すずめ:いいよ。私も真紀さんに嘘ついてたし。
騙してたから。これでチャラにする。別荘戻ろ。
真紀:あっ。今ちょっと。。
すずめ:どこ行くの?
真紀:知らない方がいいし。。
すずめ:犯人隠匿罪?あってる?真紀さん。
真紀:困ったな。。
すずめ:「困ったな」じゃないよ。カルテットどうすんの?
どうなるの?
じゃあね?ばいばい?へぇー。。
真紀:・・夫婦だから。。
すずめ:夫婦が・・夫婦が何だろう?
こっちだって同じシャンプー使ってるし。
頭から同じ匂いしてるけど?
いかないで。
真紀:彼のことが好きなんだよ。
ずっと変わらないまま好きなんだよ。

 

◎カレー

家森:あれぇ?2日目のカレー食べたの誰ですか?
カレーを一晩で食べきるってことは旅館を一泊で予約したのに日帰りしちゃうのと同じことですよ?
すずめ:そんなの食べたいときに食べたほうが美味しいじゃないですか。

 

◎真紀 袖まくり

別府さん、たまに充電切れちゃう時あって
家森さんに責められながらニットの袖をめくってて気が付いたら両袖ともタンクトップになってたの!

 

◎欠点

幹夫:面白い人たちだね。
真紀:みんな面白い。みんなの面白いところをみんなで面白がって。
欠点で繋がってるの。

 

◎離婚

幹夫:ごめんなさい。
勝手にいなくなって1年間心配かけて。
真紀:別に謝られるようなことされてないけどな。
幹夫:したよ。
真紀:私結構楽しくしてたし。好きなことしてたし。
バイオリン弾いて。自分らしくして。
幹夫:1人にさせた。本当に申し訳ないと思ってて。
真紀:帰ってきてくれたし。
会いに来てくれたよ。
幹夫:もう待ってないと思ってた。
忘れててくれてもよかった。
真紀:だって私はまだ何も言われてないんだよ。
直接言われたわけじゃないから。
幹夫:真紀ちゃんのことずっと考えてた。
忘れたことない。
2年間夫婦だったし。
ここで一緒に暮らして楽しかった。
いい思い出いっぱいある。
本当に大事に思ってた。いつも。今も。
大事に思ってる。
だから幸せになってほしいって思ってる。
感謝してる。ありがとう。
真紀:こちらこそありがとう。結婚して2年・・3年間ずっと幸せだったたよ。
好きだったよ。

 

◎旧姓

家森:じゃあマキさん名字変わったってことですか?
真紀:はい。旧姓に戻りました。
すずめ:じゃあ、マキさんじゃないんじゃ?
真紀:名字的には。
別府:なんてお名前なんですか?
真紀:早乙女です。早乙女真紀です。
別府:早乙女真紀さん。。
真紀:はい。
すずめ:なんかみぞみぞしますね。
真紀:なんで?
家森:いい家のお方ですか?執事は?
真紀:普通の家です。執事はいません。
家森:お好み焼きでご飯食べてますもんね。
別府:でも確かに早乙女感ありますね。
真紀:早乙女感ありますか?
すずめ:レベルアップした感じする。
家森:ハマチがブリになったみたいな。
すずめ:離婚してよかったですね。
別府:実は僕、巻真紀さんって名前あんまり触れたらダメなのかなって思ってたんです。
家森:「恥ずかしいんだろうなぁ」って。
真紀:思ってなかったですよ。
すずめ:「まきまき」ってアイドルぶってんのかなーって。(笑)
真紀:本名だよ。
別府:これからは早乙女さんって呼べばいいですか?
真紀:下の名前で真紀で結構です。
家森:それだと元の名字の巻さんで呼んでる感じしません?
別府:ですよね。離婚した感、減っちゃいますよね。
真紀:離婚した感いりませんから。
家森:せっかく自分の名前取り戻したのになんか巻き戻ってる感でちゃって
すずめ:じゃあ真紀ちゃんでいいのかなー?
家森:”巻き”戻ってる感じありますよね?

 

◎真紀 詩集

結婚する前に彼がくれた詩集。
私にはよくわかんなかった。
彼が教えてくれる映画もね、どれも面白くなかった。
こんな面白くないものを面白いって言うなんて面白い人だなーって。
よくわかんなくて楽しかった。

 

坂元裕二『カルテット』6話 名言集

坂元裕二 脚本『カルテット』 の 第6話の名言、名シーンを纏めてみました!

 

 

◎バイト

家森:僕もそろそろ出ますね。
楽に素早く10万円もらえる仕事あるらしいんで。
別府:え??
家森:何ですか?
別府:戸籍を・・・
家森:戸籍売りません。
真紀;シンジケート・・
家森:シンジケート入りません。
変なもの運びません。バイトです。

 

◎猿

家森:猿ですか?
多可美:うん。北軽牧場のイベントの為にいたらしいんだけど、
なんか勝手にお出かけしちゃったらしくて。
大二郎:貴重なお猿さんなんでしょ?
多可美:うん。青い・・・ふぐりをもってるんだって。
家森・大二郎:ふぐりって??
多可美:ググって!「青い・ふぐり・猿」で。
とにかくそのお猿さんを捕獲してきてくれたら10万円お礼しますって。
家森:え!?(笑)
青い、ふぐりのふぐりって(笑)
大二郎:ふぐりってこれのこと??
家森・大二郎:(爆笑)
多可美:タマのことでしょ!自分に付いてる物でなんでそんなに興奮できんのよ!

 

◎オブジェ

すずめ:巻・・村さんって結婚してるんですね。
幹夫:はい?
すずめ:結婚指輪。
幹夫:あ、これは指輪って言うか。。
すずめ:違うんですか?
幹夫:オブジェみたいなもので。
すずめ:指輪に見えますけど?
幹夫:指輪に見えるオブジェです。
すずめ:指輪に見えるオブジェは指輪ですね。
幹夫:・・はい。

 

◎恋愛感情

真紀:どうしてこうなったのか私にもわからないんです。
鏡子:わからないってことはないでしょ?
結婚して2年も一緒に暮らしていて。
喧嘩もしたでしょ?
出てったなら出ていくなりの理由があるでしょ?
真紀:喧嘩はしてません。
気付いた時にはなくなってたから。
鏡子:何が?
真紀:彼の私への恋愛感情。

 

◎失踪

すずめ:真紀さんね。お帰りになるのずっと待ってたんですよ。
その結果がコンビニ強盗ってままあまあすごいですよね。
幹夫:彼女のことはいつも考えてました。
すずめ:失踪した人って、残してきた人のこと考えて楽しむらしいですね。
幹夫:いつも申し訳ないなって。。
すずめ:思ってるならどうして?なんでそんな?
幹夫:あっ。好きじゃなくなったからです。

 

◎プロポーズ

幹夫:名前、「巻」じゃないですか。
真紀ちゃんからしたら俺なんか結婚相手に選ばない名字ですよね。
真紀:「巻 真紀」 は・・嫌かな。


真紀:なんどか食事するうちに今度いつ電話あるかなって考えるようになって
で気づいたんです。
「あー。私あの人のこと好きかもしれないな」って。
幹夫:彼女は知り合ったことのないタイプで品があって音楽やってて。
ちょっと何考えてるかわかんない。そういうミステリアスなところが魅力で。
真紀:彼といると飾らなくていい気がして。
幹夫:彼女といるとなんかドキドキして。

幹夫:「巻真紀になっちゃうけどいいかな?」って。
真紀:「そんなプロポーズないでしょ。ちゃんと言って。」って。
幹夫:「結婚しよ。」
真紀:「うん。」
幹夫・真紀:人生を一緒に歩もって2人で決めたんです。

 

◎恋人 家族

真紀:結婚して彼と家族になりたかった。
幹夫:結婚しても恋人同士のようでいたかった。

真紀:一緒にいるうちに無理しないでいられる関係になって。
嘘もない、隠し事もない、素直な自分でいられて。
幹夫:一緒にいてわかってきたのは、当たり前だけど彼女も普通の人だったんだなって。
真紀:私、家族を手に入れたんだ。って思えたの
幹夫:恋をしている頃は特別な人だって思えたけど、

最初のころのどこか秘密めいた彼女はもうどこにもいなくて。

幹夫:こんなんじゃだめだ。この子は俺の妻だし。
恋に落ちて結婚したんだから頑張らなきゃって。
真紀:いつも明るくしてよって思ってテレビで見た面白い話をしたり。
幹夫:彼女が生活してる場所は狭いから話題は大抵テレビの話で。
でも俺が聞いてあげなきゃって。

 

◎別れ

幹夫:でもさ、結局なんで別れたんだろうね?
玲音:人って価値観が合うか器が大きいかどっちかないときついでしょ。

 

◎老夫婦

幹夫:好きなものを見て、隣を見たら彼女も同じように感じてる。
そんなことは些細な事。自分にそう言って。

幹夫:あるとき彼女と温泉に行って。
真紀:そこですごく仲のいいご夫婦にお会いして。
幹夫:聞いたら結婚して40年です。って。
真紀:40年かぁ。って。(嬉しそうに)
幹夫:40年かぁ。って。(辛そうに)

幹夫:彼女はずっと変わってなくて。
初めからずっと俺を好きでいてくれて。
なのに。。

 

◎完璧な妻

家森:バナナ食べます?
昼間いらしたの奥さんですか?
幹夫:はい。
家森:きれいな人だったな。うらやましいな。
幹夫:ご結婚は?
家森:僕の結婚は地獄です。
幹夫:そうですか。
家森:いいなぁ。幸せそうだなぁ。
幹夫:別によくはないけど。
家森:あんないい妻がいて文句言ってたら怒られますよ。
優しそうで。品があって。完璧な。1億点の妻じゃないですか。
寝てて掃除機で顔吸われたことないでしょ?
「なんで1日に3回もご飯食べるの?」って言われたことないでしょ?
幹夫:唐揚げにレモンかけられます。
家森:・・・はい?
幹夫:レモン。。好きじゃなくて。
家森:それぐらいで。。
幹夫:入院したのも妻が原因なんですよ。
家森:え??
幹夫:俺、妻に背中押されてベランダから落ちたんですよね。
家森:へぇー。。
幹夫:完璧とか。1億点って言われたって。。

 

◎レモン

後輩:レモンかけますか?
幹夫:あっいらない。俺レモン嫌いだから。
後輩:かけたほうがおいしいですよ?
幹夫:外で食べるときぐらい好きに食べさせてくれよ。
後輩:結婚したの最近じゃないですか。
幹夫:え?2年?まだ2年か。。
後輩:まだまだ全然奥さんのこと愛してる時期でしょ?
幹夫:お前なんもわかってないね。愛してるよ。
後輩:じゃぁ。。
幹夫:愛してるけど好きじゃないんだよ。
それが結婚。

 

◎結婚

真紀:私は家族が欲しくて結婚して。。
幹夫:結婚しても恋人のように思っていたくて。
真紀:気が付いたら彼は家族じゃなくて片思いの相手になってて。
幹夫:彼女は恋人じゃなくて家族の一人になってて。
真紀:なんでこんなことになったんだろう。
幹夫:欲しかったものはお互い逆さになってて。
でもこんなんじゃだめだちゃんと話そうって。。
真紀:ちゃんと話そうって。。

 

◎真紀 夫婦

夫婦って何だろう?ずっと考えてたけどわからなかった。
もっと違うのだったらかわってたりしたのかな?って思ったり。
全然知らない遠くの小さい島の幼馴染みたいにして知り合って。
すごく仲はいいけど別にこうなりたいとかこうしなくちゃいけないとかなくて。
毎日顔合わせるけど男でも女でも家族でもない。そんなんだったら
一生ずっと仲良くできたのかな?そのほうがよかったかな?って。

もうわかんないけど。

坂元裕二『カルテット』5話 名言集

坂元裕二 脚本『カルテット』 の 第5話の名言、名シーンを纏めてみました!

 

 

◎夢

別府:僕には夢があって。

一度でいいからわがまま放題して皆から

「破天荒な人だ」って言われることです。
すずめさん夢ありますか?
すずめ:お布団の中に住むことです。

あと自分の部屋に回転寿司を引くことです。
別府:家森さんは?
家森:ジュノンボーイか、ベスト、、
別府:真紀さんは?
真紀:家内安全、無病息災です。
別府:僕ら、その夢1回捨てましょう。
僕たち、今ここ上り坂なのかもしれません。
1人1人の夢は捨てて暫くは、、

暫くの間はカルテットドーナツホールとしての夢を見ましょう
いいですか?
真紀:みぞみぞしてきました。


◎愛死天ROO

家森:設定。。
ディレクター:説明します。皆さんは地球外生命体である戦闘型カルテットです。
すずめ:戦闘型カルテットって?
ディレクター:えーその名も。「カルテット美剣王子愛死天ROO」
えーキャラとしましては真紀さんがアラサーキャラ。
別府さんが童貞キャラ。

家森さんがドS王子キャラ。

世吹さんが妹キャラとなります。
まず真紀さんの口癖が「ありガトーショコラ」
別府さんが「時すでにお寿司」
家森さんが「よろしくたのムール貝
世吹さんが「オニ茶碗蒸し」

 

◎仕事

スタッフ:感激しました。すごくよかったです。
すずめ:でも演奏の練習できなかったから。。
スタッフ:お客さんはキャラ重視なんで。音楽はまぁ大丈夫ですよ。
・・・はい?
家森:いや、今日ずっと疑問に思ってたんですけど、衣装も邪魔になる部分あるし。
ボーイングも振り付けみたいであれじゃベストな演奏できなくて。
スタッフ:あー。でもこうゆうテーマだし。
みんな、お客様にキュンキュンして頂く為に頑張ってるんで。
別府:それはわかるんですけど。
スタッフ:てゆうか。仕事だし。

 

◎三流

別府:あの、時間が足りなかったのでこのまま練習を。。
朝木:これからスポンサーの皆さんと飲み会です。
すずめ:初めての曲だからもっと練習したいんです。
朝木:飲み会は遊びじゃございません。接待というお仕事です。
真紀:間に合わないかもしれないんです。
朝木:いいの。間に合ったものが正解なの。プロは。
家森:僕たちも注文に答えてベストを尽くした演奏を。。
朝木:注文に答えるのは一流の仕事。
ベストを尽くすのは二流の仕事。
我々のような三流は明るく楽しくお仕事をすればいいの。
別府:僕たちもせっかく選んでいただいたから。
朝木:あなたたちを選んだのは弟さんに頼まれたからでございます。

 

◎実力

真紀:やりましょう。
ステージ立ちましょう。
だってもともと信じられない事だったじゃないですか。
私たち奏者として全然なのに。プロ名乗る資格ないのに。
普通の人が出来るようなことも出来ないのに。
あんなに褒められて。大きいホールで演奏出来るって聞いて
「嘘でしょ!」って思ってたじゃないですか。
それやっぱりその通りだったんですよ。
これが私たちの実力なんだと思います。
現実なんだと思います。
そしたらやってやりましょうよ。
しっかり三流の自覚もって。社会人失格の自覚もって。
精一杯全力出して。演奏してるフリしましょう。
プロの仕事を。カルテットドーナツホールとしての夢を。
見せつけてやりましょう。

◎四流

スタッフ:あんまり楽しくなかったんでしょうか?
朝木:志のある三流は四流だからね。

 

◎ロールケーキ

すずめ:真紀さん、あれありましたよね?バームクーヘン。
真紀:あったっけ?
すずめ:ありませんでしたっけ?
有朱:私、お腹空いてないんで。
すずめ:鶏のマークの。
真紀:あっ。。ロールケーキ?
すずめ:はい!
有朱:私はいいです。
すずめ:食べたい。
鶏のマークのロールケーキ食べましょうよ。
真紀:食べます?
有朱:いいです。
すずめ:美味しいですよ?
有朱:酉年だし。
すずめ:酉年関係あります?
有朱:鶏肉好きじゃないんです。
真紀:ロールケーキ。マークなだけで鶏は。
すずめ:すずめ、だけど人間です。
有朱:私甘いもの好きじゃないんです。

◎浮気

有朱:あれってどう思います?「浮気はバレなかったらしてもいい。」ってやつ。
真紀:バレてもバレなくても浮気はダメじゃないですか?
有朱:私は、バレないようにしてくれたらいいかな。
真紀:へぇー。。
有朱:どうですか?
すずめ:バレなかったらしてもいいって、「ズボン履いてるけどノーパン」みたいなことですよね?
真紀:そうだね。
すずめ:気持ち悪いじゃないですか。
有朱:でもズボンは、履いてるんですよ?
真紀:でもノーパンだよ?
有朱:それ言ったら、人間関係ってどれもズボン履いてるけどノーパンみたいなことじゃないですか?
真紀:そうかなー?
有朱;私はズボン履いてればノーパンでいいと思います。
真紀:嘘つかれてもいいの?
有朱:全部じゃあれですけど。7割本当だったら3割嘘でも本当ってことじゃないですか。
真紀:それいったら有朱ちゃん。人間は7割水だよ?人間=水?
有朱:真紀さん、水。すずめさん、水。私、水。なんじゃないですか?

◎有朱 嘘つき

みんな嘘つきでしょ?

この世で一番の内緒話って「正義はたいてい負ける。」ってことでしょ?
「夢はたいてい叶わない。」「努力はたいてい報われない。」し、

「愛はたいてい消える」ってことでしょ?
そんな耳障りのいいこと口にしてる人って現実から目背けてるだけじゃないですか?
だって、夫婦に恋愛感情なんてあるわけないでしょ。
そこ白黒はっきりさせちゃダメですよ。
したら裏返るもん。オセロみたいに。
大好き。大好き。大好き。大好き。大好き。大好き。殺したい。って。
え?違います?夫婦に恋愛持ち込むから夫婦間に殺人事件起きるんじゃないですか?



坂元裕二『カルテット』4話 名言集


坂元裕二
脚本『カルテット』 の 第4話の名言、名シーンを纏めてみました!

 

◎ゴミ

別府:すずめちゃん、朝起きてゴミ出ししてください。
すずめ:朝は起きれません。夜だったら。
別府:夜間のゴミ出しは町内会で禁止されてるんです。
すずめ:バレなきゃいいんじゃ。。
別府:見回りがあるんです。
すずめ:ゴミ袋をステルス迷彩とかにすればいいんじゃないですか?
家森:それだ!
すずめ:見回りの人気づかないで通り過ぎますよ。
別府:通り過ぎるでしょうね。ゴミ回収車も。
見つけてもらえないかくれんぼの悲しみ味わうことになりますよ?

 

◎ゴミ 2

真紀:朝は寒くて。
別府:僕も寒いです。だから4人で順番こにしましょって。
真紀:季節で分けましょうか?春!
すずめ:夏!
家森:秋!
別府:・・・ゴミを捨てない人間はゴミから見てもゴミです。
明日こそ出してください!!

 

◎ゴミ 3

別府:よくこんな臭いところで朝ごはん食べれますね。
お客さん呼べませんよ?わっ臭っ!てなって友達誰も来てくれなくなりますよ?
すずめ:ゴミの匂いの好きな友達作ればいいじゃないですか?
別府:そんな人はいません。
真紀:同級生にいました!

足が臭い美人さんと足が臭くない美人さんだったら足が臭い美人さんの方が好きだって。
別府:それは変態じゃないですか。
家森:・・・
別府:マジか。。

◎家森の過去

家森:順序だてて説明すると、僕宝くじで6000万当たったことあって。
で当時、Vシネの俳優やってたんだけど。
元はというと小学校の時自転車で日本一周して。
別府:ちょっとまってください。
すずめ:いろいろトッピングが濃すぎて。
真紀:本来の味がわかりません。

 

◎結婚理由

家森:俳優やってた時に宝くじ当たったんですよ。6000万。
ところが買ったまま忘れて。当たったの知った時には引き換え期限切れちゃってて。
すずめ:わー。。
家森:わーでしょ?他人のだから。わーで済むけど。
自分のだからやけになって毎晩飲み歩いてたらスナックで女性と出会って
飼ってたハムスター死んで悲しいっていうから一緒に映画見に行ったら
映画の中でもハムスター死んじゃって。慰めてるうちに結婚しちゃいました。
僕も元気なかったからね。元気があったら人は結婚なんかしないでしょ。
その相手がこの茶馬子。

 

◎結婚観

別府:なんで離婚したんですか?
家森:その年猛暑で。
真紀:猛暑で離婚はしません。
家森:まぁ、あと僕がなかなか定職に付かなかったのもあって。
結婚ってこの世の地獄ですよ。妻ってピラニアです。婚姻届けは呪いを叶えるデスノートです。
毎日毎日喧嘩して。離婚届持ってこられてそれでも息子と離れたくないから抵抗してたんだけど。
ある時、駅の階段から落ちて僕入院して。。
とにかく人生であんなに憎んだ人はいません。

 

◎家森 妻

妻と猫とカブトムシいて話通じる順で言ったら
猫→カブトムシ→妻だからね。
茶馬子ってなんでか冬でもサンダルはいてて
なんでか常にスマホの画面割れてるんだよ。
ケーキ入ってる箱わたしたら普通に縦に持つからね。意味わかる?

 

◎家森 大人

僕が入院したときにね。茶馬子は来なくて息子が一人で来てくれたの。
その時、息子が言うんだよ。
「早く大人になりたい。」って
僕は当時毎日思ってたからね。
「子供に戻りたい。」って
こんな父親だめだ。そう思って判子押しました。

 

◎光太 離婚

あのさ、パパ。いつ離婚終わるの?
大体何月ぐらい?

 

◎もう一回

茶馬子:この世で一番鬱陶しいんはな、もういっぺんやり直したい言う男や。
真紀:いつも茶馬子さんの話されてます。
茶馬子:悪口やろ?
真紀:人生であんな愛した女はいないって。
結婚って天国だ。妻ってノドグロだ。婚姻届けは夢を叶えるドラゴンボールだ。って。
やり直せたら。って。

 

◎妻と他人

茶馬子:光太が熱出して「病院連れてって。」言うてんのに。
「風邪薬飲ませとけばいい。」って。
家森:あれは。。
茶馬子:肺炎起こしかけとってん。
家森:病院行ったじゃん。
茶馬子:隣のおばちゃんが言うてくれたからやろ?
なんで男って他人の言うことは信じんのに妻の言うことは信じひんのかな。

 

◎茶真子 夢

20代の夢は男を輝かせるけど30代の夢はくすますだけや。

 

◎茶真子 された

言われた、された、言われた、された。
それしか言わへんから離婚されたんちゃうん?

 

夫婦の終わり

家森:やり直してみようよ。俺働くし、光太の為にもう一度頑張ろ?
茶真子:あほ。子をかすがいにした時が夫婦の終わるときや。

もう遅いねん。あんたはな、絶対に言うたらあかんこと言うてん。
「はぁ、あの時宝くじ引き換えておけば今頃。。」って
今頃何?そこに私はおらんかったやろ。
光太は?おらんかったやろ。
妻ってな。夫に「もし結婚してなかったら」って思い浮かべられることほど悲しいことないよ。
残念やったね。6000万。

 

◎2つの気持ち

別府:あなたといると2つの気持ちが混ざります。
楽しいは切ない。
うれしいは寂しい。
優しいは冷たい。
愛しいは虚しい。
愛しくて愛しくて、虚しくなります。
語りかけても、触ってもそこには何もない。
じゃあ一体僕は何からあなたを奪えばいいんですか?